公開日: 2026年10月29日

製造業DX

作業分析ソフト4製品を比較|動画・AI分類・標準時間・教育で選ぶ

    作業分析ソフトを選ぶときは、動画の時間を測れるかだけでなく、分類・比較・帳票作成のどこまでを任せられるかが重要です。分析にかかる手間を減らしたいのか、標準作業を整えたいのか、新人教育にも活用したいのかによって、確認する機能が変わります。

    本記事では、国内の作業分析ソフト4製品を13項目で比較します。動画分析・AI分類・時間の集計に加え、標準作業組合せ票、改善提案、教育への活用まで整理し、現場の目的に合う選び方を紹介します。

    株式会社Olloが、2026年10月29日時点の自社の機能情報と、各社の公式公開情報をもとに作成しています。

    作業分析ソフト4製品を13項目で比較

    作業分析ソフトは、作業動画を要素ごとに分け、所要時間や動作の違いを調べるためのツールです。まず、分析方法と、その結果を何に使えるかを比べましょう。

    分析の流れを「測る・分類する」「比べる・改善する」「標準化・教育へ使う」に分けて確認します。AI処理と、人が設定・測定したデータの集計は区別して比べましょう。

    比較項目

    Ollo Factory

    OTRS

    TimePrism

    tebiki

    AIで動画を要素作業に自動分割

    ○

    ○

    未確認

    ○

    要素作業ごとの時間計測・集計

    ○

    ○

    ○

    ○

    設定したカテゴリに作業を自動分類(正味、付随、無駄など)

    ○

    未確認

    未確認

    未確認

    作業時間・構成比のグラフ化

    ○

    ○

    ○

    ○

    お手本・改善前後の動画比較

    ○

    ○

    ○

    ○

    連続作業動画からサイクルをAI自動抽出

    ○

    ○

    未確認

    未確認

    繰り返し作業の時間差・ばらつき確認

    ○

    ○

    ○

    未確認

    複数作業者の分析

    ○

    ○

    ○

    未確認

    人と機械の連合作業分析

    ○

    ○

    ○

    未確認

    AIによる問題点・改善案の生成

    ○

    未確認

    未確認

    未確認

    3D骨格とOWAS・REBAの姿勢評価

    ○

    未確認

    未確認

    未確認

    標準作業組合せ票の作成・出力

    ○

    ○

    ○

    未確認

    分析結果から手順書・教育資料を作成

    ○

    ○

    ○

    ○

    株式会社Olloが、2026年10月29日時点の自社の機能情報と、各社の公式公開情報をもとに作成しています。動画マニュアル作成と作業分析・改善を併用したい製造現場を想定して項目を選定しており、各製品の全機能・品質・使いやすさを総合評価したものではありません。

    ○:公式情報で機能を確認。未確認:今回参照した公開情報では確認できず、非対応という意味ではありません。機能の利用範囲・処理量は契約内容や追加機能によって異なります。

    比較表の参照元(各社公式)

    「サイクルの自動抽出」は、複数回の繰り返しを含む動画から、作業1回分の開始・終了をAIが見つける機能です。手順書作成のための要素分割とは区別しています。OTRSは、基準となる1サイクルの事前登録が必要です。tebikiの公開仕様では1サイクル分の動画が対象です。

    集計や比較に対応していても、事前の分割・分類を人が行う製品もあります。同じ動画を使い、現場で利用できる結果に仕上がるまでの操作と確認時間を比べると、違いが分かります。

    Ollo Factoryなら、AIによる分割・分類から、標準作業組合せ票や手順書への出力、お手本との比較までつなげられます。測定・転記を減らし、分析結果を改善と教育に使いたい現場におすすめです。

    比較の分かれ目は「時間を測れるか」だけでなく、分析後に必要な仕事までつなげられるかです。 標準時間を決めるには、測定時間に加えて作業条件、作業速度の評価、余裕の扱いを揃える必要があります。AIが出した時間を、そのまま現場の標準時間として採用するわけではありません。

    作業分析ソフト4製品の特徴と違い

    Ollo Factory|AI分析から改善・標準化・教育まで進めたい現場に

    Ollo Factoryは、製造業に特化した作業分析AIです。動画の動作をもとに手順を分け、作業分類や改善案の作成を支援します。自社で定義した分類基準や、人と機械の稼働、作業姿勢も分析の対象にできます。分析結果は、手順書や教育へ活用できます。

    Ollo Factoryのサイクル検出AIは、複数回の作業を撮影した長時間の動画から、繰り返し作業のサイクルを自動で抽出します。サイクルごとの所要時間やばらつきを可視化し、比較分析につなげられます。例えばユニット組立を連続撮影し、時間の長いサイクルの映像を確認して、作業の違いを調べる使い方です。

    • 分析・改善: 要素作業の時間や分類を確認し、問題のある場面と改善案を検討する。

    • 標準化: 作業動画と既存資料から手順書を作り、使い慣れたExcel様式や標準作業組合せ票へ出力する。

    • 教育: お手本と新人の動画を比較し、時間差が大きい作業や動作の違いを確かめる。

    例えば自動車部品のユニット組立で、締結前に工具を探す時間が長い場合、該当場面を確認して配置を改善し、変更後の手順を教育へ反映できます。現場改善と教育の担当者が、同じ作業映像を使って話を進めたい場合に適しています。

    OTRS|詳細な時間測定・作業編成・帳票を重視する場合の比較候補

    OTRSは、動画による作業測定から、作業編成や標準作業の帳票作成までを扱うソフトです。レイティング入力、改善前後の比較、マニュアル作成などが用意され、利用範囲は契約内容によって異なります。

    AI機能では、人が分割した基準の1サイクルをもとに、複数サイクルを自動分割できます。基準作業を整え、繰り返し作業を測定する運用との相性を確認したい製品です。Olloと比較するときは、計測・帳票の要件に加え、AIによる改善提案や既存手順書の活用まで含めた担当者の作業量を比べます。

    TimePrism|人が映像を確認しながら分析・改善案を組み立てる場合の比較候補

    TimePrismは、動画を見ながら作業を分割し、分類や気づきを登録する構成です。集計グラフや比較再生、作業編成の機能で改善を検討できます。分析結果からマニュアルを作成する機能もあります。

    担当者が作業の区切りや分類を確かめながら、分析根拠を積み上げる運用を比較できます。公式ページではネットワークに接続しない利用や買い切り版も案内されています。AIによる自動化を優先する場合は、同じ動画で分割・分類・資料化までに必要な操作をOlloと比べると、違いを把握しやすくなります。

    tebiki現場教育|動画教育とAI作業分析を組み合わせる場合の比較候補

    tebiki現場教育は、動画マニュアルと教育管理に加えて、AI作業分析も提供しています。要素作業への分解、所要時間の可視化、2つの動画の動作比較に対応します。

    教育基盤と作業分析を一緒に整えたい場合に比較する製品です。作業分析の公式案内には、対象動画を1人・1サイクルとする条件や利用回数の設定があります。Olloと比べる際も、実際に撮影する動画の長さ・人数・月間分析量を揃え、必要な出力や改善提案まで確認しましょう。

    Ollo Factoryが向いている3つの現場

    1.改善も、マニュアル作成も、教育も。一つのツールで進めたい現場

    Ollo Factoryなら、作業動画の分析から、改善案の検討、マニュアル作成、新人教育まで進められます。分析結果を資料や教育に活用することで、改善した作業を現場に定着させるところまで支援します。

    • 改善する: 作業をAIで分類し、ムダやばらつきを可視化。AIが提示する改善案をもとに、作業方法や配置を見直せます。

    • マニュアルを作る: 動画から手順と説明文を生成し、動画マニュアルや既存のExcel様式にまとめられます。

    • 教育に使う: お手本と新人の作業を比較し、時間差や作業抜けを確認。何を練習すべきかを具体的に伝えられます。

    例えばユニット組立で部品を探す時間が長い場合は、部品の配置を見直し、変更後の手順をマニュアル化します。新人がその手順どおりに作業できているかを、お手本との動画比較で確かめるところまで、一連の流れで活用できます。

    Ollo Factoryで作業分類ごとの所要時間と構成比をグラフにした稼働分析画面

    Ollo Factoryの稼働分析画面です。作業分類ごとの時間や構成比をグラフで確認し、時間を多く使っている作業やムダを把握できます。掲載画像はデモ画面で、本文の説明用工程を解析した結果ではありません。

    2.分析結果から標準作業組合せ票・手順書を作りたい現場

    既存のExcel帳票を使い続けたい現場では、出力したデータを別の様式へ転記する負担も比較対象になります。Ollo Factoryは既存テンプレートを読み込み、その様式で手順を出力できます。標準作業組合せ票の出力にも対応し、手順と時間を別の帳票へ入力し直す負担を減らせます。

    例えば、ユニット組立の写真・手順・注意点を、社内で使っている欄へ整理して出力する使い方です。分析だけ速くなっても帳票作成が残る、という課題を一緒に解決したい場合に適しています。複雑な帳票は実物で出力を確認してください。

    Ollo Factoryの分析結果をExcelの標準作業組合せ票に出力し、手作業・歩行・設備の時間を整理した例

    分析した手順と時間を、Excelの標準作業組合せ票に出力した例です。手作業・歩行・設備の稼働を時間軸で整理し、作業の重なりや手待ちを確認できます。掲載画像はデモ用の出力例です。

    Ollo Factoryで作業動画から写真・作業手順・注意事項・時間をExcelの作業手順書に出力した例

    作業動画をもとに、写真・作業手順・注意事項・時間をExcelにまとめた出力例です。既存の様式に合わせて出力できるため、現場で使っている手順書を活用しながら作成工数を減らせます。

    3.改善した手順を新人教育に定着させたい現場

    標準手順を作った後は、実際にその通り作業できるかを確かめる必要があります。Ollo Factoryの比較分析では、2つの作業動画を対応づけ、時間差や動作の違いを確認できます。

    新人が部品を取り付ける前に迷っているなら、その場面を一緒に見て、部品の置き方や持つ順序を指導できます。分析・標準化の成果を、現場の教育まで届けたい場合に、Ollo Factoryをおすすめします。

    Ollo Factoryは、個々の機能の有無だけでなく、現場の基準で分析し、教える手順を整え、実作業を確かめるまでの流れで比較することをおすすめします。

    富士電機の導入事例で公開されたOllo Factoryの比較分析画面。お手本と比較対象の動画、作業時間のグラフ、遅れの発生区間を表示

    富士電機の導入事例で公開されている比較分析画面です。お手本と比較対象の動画を並べ、作業時間の差や遅れが生じた場面を確認できます。富士電機ではIE研修に、富士電機機器制御の吹上工場では作業分析や動画マニュアル作成に、Ollo Factoryを活用しています。 富士電機の導入事例を見る

    Ollo Factoryの機能・活用例が分かる資料を請求する

    費用を比べるなら、同じ業務範囲で見積もる

    作業分析ソフトの価格を比べる際は、基本料金だけでなく、使う機能と処理量を揃えます。AI分析や比較機能が追加契約の場合、マニュアル作成まで含めた総額が変わるためです。

    • 利用規模: 拠点・利用者・動画の長さ・月間分析量。

    • 機能範囲: AI分析、比較、帳票出力、手順書作成、教育管理。

    • 残る工数: 分割・分類の修正、内容確認、帳票の整形、更新。

    Ollo Factoryの料金は、利用目的・規模に応じて個別提案となります。価格だけでなく、分析から現場で使える資料になるまでの負担を比べると、導入後の費用対効果を判断しやすくなります。

    作業分析ソフトの比較でよくある質問

    AIで作業時間を測れば、標準時間も自動で決まりますか?

    測定時間と標準時間は別です。標準時間の設定には、対象作業・作業条件・レイティング・余裕率などのルールが必要です。製品によって扱える項目や帳票が異なるため、現場の算定方法に合うかを確認してください。

    Ollo Factoryと他社製品は、何を見て最終判断すればよいですか?

    同じ組立動画と既存帳票を使い、分析結果を修正して、改善検討・手順書・教育に使える状態になるまで比較します。Ollo Factoryは、その一連の仕事をAIで支援したい場合に適しています。機能名の数より、現場で必要な成果物と担当者の負担で判断しましょう。

    まとめ:作業分析ソフトは、分析後の使い道まで比べて選ぶ

    作業分析ソフトは、動画の分割や時間測定だけでなく、分類・比較・帳票作成・教育への活用まで確認することが大切です。AIに任せる範囲と担当者が確認する範囲を分け、必要な成果物が作れるかを実際の動画で試しましょう。

    特に次のような現場には、Ollo Factoryが向いています。

    • 自社の分類基準でAI分析し、人と機械の手待ちや身体負担まで改善したい。

    • 分析結果を標準作業組合せ票や既存Excel手順書へまとめ、転記を減らしたい。

    • お手本と新人の違いを映像と時間で確かめ、教える内容を具体化したい。

    分析・標準化・教育を一連の業務として効率化したい場合には、Ollo Factoryをおすすめします。

    作業分析・手順書作成を自動化する製造業特化のAI「Ollo Factory」

    Ollo Factoryは、作業動画から得た分析結果を、改善・標準化・教育へ活用できる作業分析AIです。標準作業組合せ票や既存Excel帳票への出力も含め、現場の資料作成まで支援します。分析したい工程と使っている帳票をもとに、必要な運用を具体化できます。

    Ollo Factoryは、日産自動車やスズキなどの自動車メーカーでも採用されています。日産自動車では完成車両の組立工程に、スズキでは相良工場の組み立て工場・エンジン工場に導入されています。

    「分析の手作業を減らしたい」「改善結果を手順書へ反映したい」「新人との違いを映像で教えたい」と考えている方は、まず製品資料をご覧ください。

    製造業向け作業分析AI Ollo Factoryの機能一覧。動画マニュアル、比較分析、稼働分析、改善提案、作業姿勢評価

    動画マニュアル作成、比較分析、稼働分析、改善提案、作業姿勢評価を、現場の課題に応じて活用できます。

    稼働分析AIの機能を見る / Ollo Factoryの資料を請求する

    この記事の執筆者

    株式会社Ollo
    事業開発部リーダー マーケティング担当 Yoshida

    製造業特化型の作業分析AI「Ollo Factory」を開発・提供する株式会社Ollo(東京大学 松尾研究室発のAIスタートアップ)で、事業開発とマーケティングを担当。
    大学時代は工学部で設計開発を学び、新卒で大手自動車メーカーに入社。新型EVの開発グループで、設計から工場での生産まで幅広くプロジェクトに携わり、研修の一環として、実際に自動車製造工場でのライン作業も経験。その後、製造業領域のスタートアップで営業・マーケティングに従事。
    現在は、製造現場でのAI活用を促進し、よりワクワクする働き方を実現できるよう、「Ollo Factory」の販売・マーケティングに取り組んでいる。

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