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手順書作成
標準作業組合せ票の書き方|Excelと人・設備の時間軸を図解

標準作業組合せ票は、人の手作業・歩行と、設備の動きを同じ時間軸へ並べる帳票です。「設備が動いている間に何ができるか」「どこで人が待つか」「決めた順序を繰り返せるか」を確認します。
書き方は、作業を順番に並べ、手付・歩行・自動運転の時間を記入し、開始と終了を時間軸へ描く流れです。本記事では、初めて標準作業組合せ票を作る現場リーダーに向けて、自動車部品のユニット組立の架空例で説明します。例は学習用で、実工程の標準や設備から離れてよい条件を定めるものではありません。なお、記入に使えるExcelテンプレートも配布しています。
➡️ 標準作業組合せ票テンプレートの配布はこちら
※お問い合わせフォームより「標準作業組み合わせ票のテンプレート配布希望」と備考に記載してご連絡ください。
配布ファイルはマクロを含むExcel形式です。入力欄や操作方法はファイル内の案内を確認し、利用するExcel環境と社内のマクロ利用ルールに従って使用してください。
- 標準作業組合せ票で確認すること
- 作成前に揃える5つの情報
- 標準作業組合せ票の書き方:5ステップ
- 1.表の対象と、タクト線を記入する
- 2.作業名を記入する
- 3.手付・自送・歩行を測る
- 4.手付・自送・歩行を線で記入する
- 5.順序を変える案を試し、再測定する
- 設備の自動運転が長い場合の注意
- よくある記入ミス
- 標準作業組合せ票についてよくある質問
- 配布テンプレートは、そのまま正式な票として使えますか?
- 設備が動いている時間は、すべて他の仕事に使えますか?
- タクト以内に収まれば完成ですか?
- まとめ:人と設備の時間を重ね、繰り返せる順序を確認する
- 標準作業組合せ票への手順・時間の入力を自動化できる製造業特化の作業分析AI「Ollo Factory」
標準作業組合せ票で確認すること
人の作業と設備の自動運転が重なる場合、両方の時間を単純に足しても、一巡の時間にはなりません。例えば人が次の部品を準備している間に設備が自動検査を進めるなら、両者を同じ時間帯に描きます。
標準作業組合せ票は、作業の順序と時間の関係を確認するために使います。部品の位置、品質の判定条件、作業範囲は、作業手順書やレイアウト図などと合わせて管理します。組合せ票を作っただけで、安全に兼務できるとは判断できません。
作成前に揃える5つの情報
対象の品番、作業者、設備・治具、作業範囲。
承認済みの作業順序と、品質・安全の条件。
一巡の始点・終点と、各要素の測定境界。
生産に使える時間と必要数量から算出したタクトタイム。
手付、自送、歩行の観測時間。本記事では、人が行う手作業を「手付」、設備の自動運転を「自送」、作業場所間の移動を「歩行」として説明します。
標準作業組合せ票の書き方:5ステップ
1.表の対象と、タクト線を記入する
製品名や工程名、作成者、作成日などの基本情報を記入します。また、タクトタイムを記入し、時間軸上の該当位置にタクト線を引きます。タクトタイムは、必要な数量を生産するための1個当たりの時間であり、生産に使える時間÷必要数量で計算できます。

2.作業名を記入する
対象工程の作業を、実際に行う順番に並べ、作業名を記入します。設備の起動操作や歩行も、抜けがないように記録します。

3.手付・自送・歩行を測る
次の時間を分けて測り、票へ記入します。
手付:人が作業する区間の時間。動作の始点・終点を揃える
自送:設備の起動から自動運転終了までの時間
歩行:作業場所の間を移動する時間
終了表示が出ても取り出せない設備では、実際に取り出せる条件を確認します。

4.手付・自送・歩行を線で記入する
記入した手作業・自送・歩行の時間を表に線で記入します。手作業・自送・歩行を以下の線で分けると見やすくなります。タクトタイムの線と違う色にするとさらに見やすくなります。線を描いたら、人と設備の時間の重なりや待ちを確認します。また、作業位置や工具、材料の状態が、次のサイクルを始められる状態に戻っているかも確かめます。
手付: 実線
自送: 破線
歩行: 波線

5.順序を変える案を試し、再測定する
作成した標準作業組合せ票から歩行を減らす配置、次の部品の準備順序、補充の方法などを検討します。ただし、待ちを埋めることを目的に仕事を増やしたり、設備の監視を省いたりしません。品質・安全・治具の干渉を確認してから試し、同じ条件で再測定します。
設備の自動運転が長い場合の注意
自送が人の一巡より長く、次のサイクルへ続く場合は、時間軸の続きが分かるように描きます。帳票の折返し方は、実際の繰返し周期と現場の記入ルールに合わせます。タクト線で自送が終わったことにしてはいけません。
同じ設備を次のユニットでも使うなら、自送が終わり、取出し・再セットができる時刻を確認します。別の設備や並列治具を想定する場合も、どの設備の時間かを区別します。
よくある記入ミス
自送を人の時間へ足す、歩行を省く、手待ちを手付に含める、次の開始状態を確認しない、といったミスが起きやすくなります。
まず観測した区間をそのまま描き、重なりと待ちを確認してから改善案を作ります。帳票上だけで全てが収まっても、現物の置場や作業姿勢が成立しているかを確認しましょう。上の記入例では、人の作業と設備の自動運転が重なる部分に注目してください。
標準作業組合せ票についてよくある質問
配布テンプレートは、そのまま正式な票として使えますか?
配布テンプレートに、実際の工程名、作業順序、観測した時間を記入して使います。現場で必要な欄や線種、承認方法に合うかを確認し、工程の責任者が確認・承認してから正式な票として運用してください。
設備が動いている時間は、すべて他の仕事に使えますか?
監視、安全、品質、動線、治具や材料の条件によります。自動運転だから自由に離れられるとは限りません。
タクト以内に収まれば完成ですか?
同じ順序を繰り返せるか、品質・安全を維持できるか、前後工程へ負担が移らないかも確認します。
まとめ:人と設備の時間を重ね、繰り返せる順序を確認する
手作業・歩行・設備の自動運転を分け、同じ時間軸へ記入する
タクトタイムと比べ、待ち・重なり・次サイクルへの影響を確認する
設備の監視条件や安全・品質を守れるか、現場で一周期を試して確かめる
動画を何度も見返して手順名と時間を転記する作業は、AIで自動化できます。作成した票は映像と照合し、人と設備の区分や作業の重なりを確認してから使いましょう。
標準作業組合せ票への手順・時間の入力を自動化できる製造業特化の作業分析AI「Ollo Factory」
製造業特化型の作業分析AI「Ollo Factory」では、作成したマニュアルから標準作業組合せ票などを出力できます。動画マニュアルAIは、動画をアップロードするだけで、作業動画から手順を分割し、作業名と説明文を自動生成できます。

公式デモ画面。動画と作業手順を対応させて確認できます。本文のユニット組立例とは別の作業です。
既存の手順書を参照し、自社のExcel帳票を読み込ませた形式で分析結果を出力する機能もあります。既存の標準作業組合せ表を読み込ませて、出力することもできます。

公式デモのExcel出力例。使用する帳票は、本文で紹介した配布様式とは別です。
人と設備の待ちや重なりを把握して、組合せ票の検討を進めたい製造現場に向けた機能を、資料でご確認ください。
この記事の執筆者
株式会社Ollo
事業開発部リーダー マーケティング担当 Yoshida
製造業特化型の作業分析AI「Ollo Factory」を開発・提供する株式会社Ollo(東京大学 松尾研究室発のAIスタートアップ)で、事業開発とマーケティングを担当。
大学時代は工学部で設計開発を学び、新卒で大手自動車メーカーに入社。新型EVの開発グループで、設計から工場での生産まで幅広くプロジェクトに携わり、研修の一環として、実際に自動車製造工場でのライン作業も経験。その後、製造業領域のスタートアップで営業・マーケティングに従事。
現在は、製造現場でのAI活用を促進し、よりワクワクする働き方を実現できるよう、「Ollo Factory」の販売・マーケティングに取り組んでいる。
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